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東京歯科大学 | 図書館

2011年09月20日

「第28回医学情報サービス大会」出張報告

いるかです。

閲覧係の鎌田さんが、「第28回医学情報サービス大会」に参加してきたので、報告してもらいました。

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第28回医学情報サービス大会
7月23日(土)〜24日(日)ピアザ淡海(おうみ)
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■「臨床医の頭の中」(洛和会音羽病院副院長・酒見英太氏)
臨床医がどのようなプロセスで診断を行っているのか、また診断にあたり臨床上発生する疑問(Backgroud/Foreground question)等について講演を頂きました。実際にレントゲン写真やMRI画像を見ながら講演頂き、まるで診断学の授業を受けているようでした。
Backgroud question(事実・基礎的な疑問)を解決するのに有効なものとして、教科書、病気ごとに症状をまとめてあるデータベース、診療ガイドラインのほか、「グーグる(ただし情報の質に注意)」ともおっしゃっていたのが印象的でした。またYouTubeで心雑音も聞けるとのことで、学術的な図書や雑誌だけではない資料も使って必要な情報を得ているのだと改めて感じました。
Foreground question(治療に関する疑問)を解決する際には、医学文献を検索し、全文入手をするとおっしゃっていました(「全文を読む」ということが重要)。そして論文を手に入れたら、それらを「批判的に吟味する必要がある」し、適切な研究デザインか?とか自分の患者に当てはめられるか?などを考える必要があると言及されていました。ただ実際には、文献だけでなく患者の好みや医療環境、経験に基づく判断等が加味した決断が必要とのことです。

■「医学系図書館員への期待-エビデンス-ナラティブ情報にどう向き合うか?」
(京都大学大学院医学研究科・中山健夫氏)
EBMの基本的な考え方、よくある誤解、そしてエビデンス・ナラティブについて分かりやすく解説頂きました。「EBMはエビデンスだけではなく、患者の意思があって成り立つ」ものであって、エビデンスが治療法を決定するものではない、というお話や、医療者と患者間で情報、責任などを共有して意思決定をする”Shared decision making”という概念を提言されていたのが印象的でした。(先生の講演資料は、MIS28のホームページよりダウンロードできます。是非ご覧ください。)自分がEBMについて誤解をしていたこと、知っているつもりで知らなかったことを自覚することとなり、とても勉強になりました。

■一般論題「芝居とPower pointによるプレゼンテーションを組み合わせた利用者教育の試み」(京都府立医科大学附属図書館)
京都府立医科大学附属図書館では、Power pointのスライドショーで図書館内を映して、その前で館員が利用者役、図書館員訳を演じながら図書館ツアー・利用案内を行う取組みがされているようです。実際に図書館の内部を映像で映しているので、「どこで、なにができる」という利用法が分かりやすくていいなと思いました。本学でも新入生を対象に図書館利用について話をする機会があるので、Power pointを利用して図書館の利用法を案内するのも利用法がイメージしやすくていいかと思いました。

講演頂いた両氏から「医学図書員として臨床医にどのようなサポートが出来るのか、自分たちで考えて欲しい」とコメントを頂き、2日間を通して「医学図書館員として、自分は何をすべきで、何が出来るのか?」を自問することになりました。図書館には様々な形態の資料が存在しますが、利用者がそれらを活用出来なければいくら有益なものでも無いに等しくなってしまいます。そのため図書館員は、利用者の潜在的な疑問や必要な資料を理解し、適切な資料へと案内するスキルが求められると思いました。またそれを実現するためには、今回のような研修を活用して図書館員もある程度の医学的知識を学んで医学文献検索のスキルアップを図ると共に、資料を知り、利用者の声を聞く姿勢で業務を行う必要があると感じました。

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http://mis.umin.jp/28/index.html
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鎌田さん、お疲れ様でした。
posted by irucaa at 15:24| 出張報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月06日

「NetLibrary 新プラットフォーム・新機能のご紹介」出張報告

いるかです。

整理係の坂本さんが、「NetLibrary 新プラットフォーム・新機能のご紹介」に参加してきたので、報告してもらいました。

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NetLibrary 新プラットフォーム・新機能のご紹介
7月15日(金)学術総合センター 2 階・中会議場 2/3/4
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セミナーは2社からのプレゼンテーションより成り、EBSCO社からはEBSCOディスカバリーサービスの概要紹介、紀伊国屋書店からはOCLCからEBSCO社へ移行した電子書籍NetLibraryの紹介がありました。100名近くの参加があるように見受けられました。

1)EBSCO Discovery Serviceディスカバリーサービスは、近年注目されている図書館サービスです。あらゆる図書館リソースを対象として一つの検索窓から検索できる検索エンジンでサーバはベンダー側に設置して提供されます。EBSCO社の提供するEBSCO Discovery Serviceの特徴は、他社と比べて最も多くの出版社をカバーしていること、EBSCOhost契約のDBのメタデータが検索可能、日本語コンテンツ収録にも力をいれている等。また、ディスカバリーサービスでは見られないDBがあり、そういった意味で統合検索システムとは補完しあうものである、とのことです。

2)NetLibrary新プラットフォームと新機能OCLCからEBSCO社へ吸収され、2011年7月21日からEBSCOhostで提供されます。NetLibraryの特徴は、1冊(1コンテンツ)単位の買いきりモデル、コンテンツ量が最大級であり日本語図書も 増加しているとのことです。

ディスカバリーサービスはGoogle検索をする感覚で図書館の蔵書、図書館が提供する電子ジャーナル、データベースを一つの画面で検索できるため、利用者サイドに立った便利な検索ツールです。他社からも出されており、Summonもその一つです。利用者が図書館の提供する資料へ簡潔に到達できるように今後は当館でも電子リソースの管理システム、検索ツール等の検討・導入が望まれます。電子書籍についても具体的な検討段階にきていると感じました。

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http://www.kinokuniya.co.jp/03f/oclc/netlibrary/contents/2011Jul_SeminarWithEP.pdf
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坂本さん、お疲れ様でした。
posted by irucaa at 15:49| 出張報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月08日

「学術書の電子書籍活用について」出張報告

いるかです。

整理係の伴さんが、京セラ丸善・大学図書館セミナー2011「学術書の電子書籍活用について」に参加してきたので、報告してもらいました。

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京セラ丸善 大学図書館セミナー2011「学術書の電子書籍活用について」
6月21日(火)京セラ丸善システムインテグレーション(株)8F会議室
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Libqualを用いれば、大学図書館のサービス内容を振り返ることができ、今後の図書館サービスを良くするためには、あってもいいものかもしれないと感じた。しかし、費用がかかる。(3200ドルの登録、使用料)そういった面をクリアできれば、導入してもいいと思うが、まずは当館では図書館利用者へのクレーム対応が先だろうと思う。(例えば、入館ゲートの開きづらさ、返却本の入れづらさ、etc)

*「Libqual」とは、ARL(米国研究図書館協会)が提供するメールを活用したWEBアンケートによる図書館評価ツール。

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http://www.kmsi.co.jp/kmsi/eventseminar/2011-06-21.html
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伴さん、お疲れ様でした。
posted by irucaa at 11:15| 出張報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月26日

「第7回学術情報ソリューションセミナー」出張報告


閲覧係の鎌田さんが、第7回学術情報ソリューションセミナー 2011「学術情報サービスの今とその先に見えるもの」に参加してきたので、報告してもらいました。

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第7回学術情報ソリューションセミナー 2011「学術情報サービスの今とその先に見えるもの」
6月30日(木)明治安田生命ビル4階 丸の内MY PLAZAホール
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今回のセミナーに参加した主目的は、「GakuNin(学認)について理解を深めること」でしたので学認の活動、シボレスを利用した認証の仕組み、導入することのメリット等について詳しく説明があり、概要について学習することが出来ました。

導入のメリットとして、
・いつでもどこでも、簡単・セキュアに個人認証される
・ID/PW管理の軽減化
・ライセンス契約に沿った適正な利用の促進
等が挙げられていた点が印象に残っています。

ちなみにScience Direct、SpringerLink、CiNiiなどは学認に参加していますがKarger、Taylor&Francis、PubMedは現在未対応です。

学認を導入する場合は、本学で契約している全てのEJに対応していない点も利用者に伝える必要があると思いました。


またセッション4では、ディスカバリ・サービスSummonの導入例として九州大学、佛教大学、東邦大学(導入検討中)の図書館の方から発表がありました。

Summonでは、図書・雑誌だけでなく雑誌論文、新聞記事などもキーワードで検索できます。グーグルで検索するように、ぱっと図書館資料を検索できます。

■九州大学 Cute.Search
http://kyushu.summon.serialssolutions.com/jp/

プリント版・電子版を一度で検索できる点、学認を利用したEJフルテキスト閲覧から蔵書まで認証なくシームレスな作業が可能である点が印象的でした。


今回のセミナー全体の感想として、場所や時間、従来のOPACの使い方、そして資料形態などにこだわらない、色々な意味で「シームレス」な検索サービスの提供が図書館に求められているのかなと感じました。

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http://www.sunmedia.co.jp/information/2011solution_form_tokyo.pdf
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鎌田さん、お疲れ様でした。
posted by irucaa at 12:29| 出張報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月12日

「大学図書館とGoogle Books」出張報告

いるかです。

整理係の石塚さんが、2011年度私立大学図書館協会東地区部会研究
講演会「大学図書館とGoogle Books」に参加してきたので、
報告してもらいました。

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2011年度私立大学図書館協会東地区部会研究講演会「大学図書館とGoogle Books」
6月10日(金)亜細亜大学 2号館1階200教室
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3名の方の講演を聞けて、デジタル化へ変化しつつある現況に刺激を受けた。デジタル化が利用者へもたらす恩恵と図書館の役割を改めて考えることとなった。

Googleのコーポレートミッション「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスし使える」も華々しくすごいが、2007年よりリリースした慶應義塾大学図書館のGoogle図書館プロジェクトへの参加の意義は「『デジタル時代の知の構築』すべての人に利用していただくため、グローバルと公開を目指す」というもの。

大きなモチベーションで出発したと言われるが、その志の高さにも感銘する。Google Booksに提供した資料、約10万冊(9割がサイトで利用可能)はスタッフの方々の大変な努力の結晶である。手間取る著作権調査では、著者の死亡記事を発見し、不謹慎にもホッとした出来事もあったと言う。

世界中の本の数の1割の1,500万冊がGoogle図書館プロジェクト(世界で約40館が参加)でスキャン、デジタル化され、ネットで閲覧可能となった。世の中にある本でデジタル化されてない著作権が不明状態の本は全体の中の75%を占め、これらのデジタル化が難しいところである。利用度は高いが、絶版している本がある事は問題である。

出版社にもない、学生が使えない本、たとえば1980年代の建築関係のなどを学生が使えるようにするのが基本。学生に利用環境を提供すべきと言う(入江氏)。

本のデジタル化が少しずつ進む中、新たなサービス提供に向けて、何ができて、何をすべきなのか、考えて行く必要がある。eBookについても導入の検討が必要である。将来的には自館所蔵の古書のデジタル化も、OCR技術の進歩とともに現実のものとなるかもしれない。
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http://www.jaspul.org/east/pdf/kenkyukouen-annai201106.pdf
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石塚さん、お疲れ様でした。
posted by irucaa at 14:32| 出張報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする